高齢者がマンションを選ぶわけ
お住まいは、一戸建てですか、それともマンション。かつて日本人には、マイホームの夢なるものがありました。ことにまだ景気がよかった頃には、それこそネコも杓子もマイホームの夢を実現させていったものでした。
確かに庭付き一戸建ては夢でした。仕事も第一線を退き、夫婦そろって自宅の庭で家庭菜園でもやりながら、ゆっくりと余生を過ごす。そんな夢を抱きながら、かえって家庭を振り返らずに仕事一筋にバリバリとやってこられた方なども、けっこうおられるのでは・・。実際のところ、今の時代、“土いじりが最高のゼイタク”なんだそうですよ。
ところがです。そんな老後の夢と希望を抱いていた方々が、今、その一戸建てからマンションに住み代えておられるようなのです。一生懸命に働いて、やっとの思いで購入した一戸建て。その家を捨てて、多くの方々がマンションを新たに購入されておられるのです。何故でしょう。
その理由の第一が、セキュリティの問題です。これは、なにも空き巣、泥棒の類だけではないようです。いわゆる勧誘、セールスなどの輩です。彼らの中にはかなり悪質なのが徘徊しており、一戸建てでは玄関まで入られてしまったら、お年寄りにはどうすることも出来ないという現実があるようです。その点で、そもそも入り口の所でシャットアウトしてしまう、オートロック式のマンションなどが人気なのだそうです。
さらに第二の理由として、お年寄り夫婦だけに、あるいは、お一人になってしまった家庭には、一戸建てでは広すぎて、掃除や修繕などの手入れが儘ならないという不満なども多くみられるようです。それやこれやで、これまで永年住み慣れた家、やっとこさ買ったわが家を引き払うお年寄りたちが増えているのだそうです。
ぼくなどからすると、せっかくのわが家です、年寄りたちにはそこで余生を過ごさせ、見送ってやりたい気がするのですがね。ところが、わが日本では、それはワガママというものなのでしょうかね。